目地の無い建築
藤森先生の著書「グラウンドツアー」5巻セットの中の泥モノという巻の中にマリ共和国の「ジェンネのモスク」についての一節がありこんなことを書かれている。
「もっとも本質的な材料は土」だと。
ジェンネのモスクの前に佇んでいるとそのことがよく分かるというのです。
モスク前に土の広場がありその広場がモスクの基壇につながりモスクの建築になり屋上まで行くとモスクの裏側の壁に下りて行き地面になり隣の民家の壁へと立ち上がり壁から下がり延々と繰り返されサハラ砂漠へとつながっていく。そこには目地がなくその断面のアウトラインは一筆書きのようにつながっている。
大地とつながっている建築には必ず目地があります。コンクリートにしても木にしても鉄やガラスにしても。目地が無いのは大地と同じ素材の土しかないのです。
以前、日暮雄一さんという写真家のスライド会がありその時初めてジェンネのモスクを見た記憶があります。
彼は年に一度おこなわれるモスクの壁の塗り替え作業を写真におさめていて土と左官の本3号に発表しています。
人類が誕生した大陸のまさに本質が伝わってくるようでした。
アセテート
by shibamune_house
| 2010-01-27 20:29
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