自然の流れに還す技
左官職人/挾土秀平さんが今の道に進もうと決心したきっかけの文章の一節です。
この文章を書いた人が誰なのかは知りませんが目指している方向は一緒です。
左官教室という雑誌に掲載されたコラムだそうです。
「われわれの自らの手で結んだゆえにほどくことの出来る技術、私達が自然から借りたものはその生をまっとうさせてやるか、自然の流れの中に帰してやるしかないというまっとうな技術思想によってのみ、われわれが住むに値する、呼吸する空間を生み出すことが出来るといえるのではあるまいか。」
自然からの借り物であるという考え方。
結んだものをほどく、つまり役目をまっとうした建物は土壁を崩して柱、梁を解体し素材に戻すことができる。また結び直してもいいし、自然に還してやってもいい。
同じベクトルを持つ左官匠挾土秀平さんといつかピリピリと緊張感のある素晴らしい仕事ができれば嬉しいです。
by shibamune_house
| 2008-08-13 22:38
| 建築
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